婚約破棄されたので、森の奥で占いお宿をはじめます。
よし。私はその間に、食事を作ってしまおう。

勝手に厨房に入ることを心の内で謝罪しながら、早速調理にかかった。





「ああ、ライラ。ありがとう」

料理が完成した頃、ドリーとグノーがもどってきた。ミーとナーは、すでに帰宅したらしい。


「グノー、その姿でははじめまして、ね?勝手に厨房に入ってしまって、ごめんなさいね」

「ん」

言葉数の少ないグノー。
どうやら、怒ってはいなさそうでホッとした。





「熱もなかったし、まあ、大丈夫だろう」

3人で夕食を食べながら、先ほど連れ帰った男性の話を聞いていた。


「それよりも、かわった相棒を連れとったなあ」

と、ニヤリとしたドリー。

「相棒?」

1人しかいなかったわよね?と、グノーに視線を向けるも、無反応。言葉数だけじゃなくて、反応も少な目らしい。



< 105 / 260 >

この作品をシェア

pagetop