婚約破棄されたので、森の奥で占いお宿をはじめます。
招かれざる客
ある日の昼過ぎ。
全ての客を見送って、休憩に入っていた時のこと。
再び、水晶がこちらの意思とは関係なく、なにかを映し出していた。
「え?」
ドリーと訓練をしてからというもの、水晶は私が念じたものを映し続けてきた。
無くしたものを探す、天気の予知、商談のこと、家族のこと……内容の重さは様々。後に抗議の声が一切ないことを考えれば、映し出された未来に、今のところ外れはなかったのだと思う。
ここに来て以来、水晶が私の意図していないことを映し出したのは、ジャレットのことだけ。
それが今、再び同じ状況になっている。
慌てて水晶を覗き込んだ。
「どういうこと?」
映し出された映像に、驚きを隠せずにいた。
全ての客を見送って、休憩に入っていた時のこと。
再び、水晶がこちらの意思とは関係なく、なにかを映し出していた。
「え?」
ドリーと訓練をしてからというもの、水晶は私が念じたものを映し続けてきた。
無くしたものを探す、天気の予知、商談のこと、家族のこと……内容の重さは様々。後に抗議の声が一切ないことを考えれば、映し出された未来に、今のところ外れはなかったのだと思う。
ここに来て以来、水晶が私の意図していないことを映し出したのは、ジャレットのことだけ。
それが今、再び同じ状況になっている。
慌てて水晶を覗き込んだ。
「どういうこと?」
映し出された映像に、驚きを隠せずにいた。