婚約破棄されたので、森の奥で占いお宿をはじめます。
『いかにも。ミランダ……お前のやっていることは、超えてはならぬ一線を超えた。その自覚はあるな?」

「そ、それは……」

『言い訳はいらぬ。こやつらが魔女の香草の相談をしておった時、もしやと思って調べてみたら……やはりお前の仕業だったか!!』

「す、す、す、すみません」

『謝って済むことではない。どうせ、若い獣人の男を囲って、ハーレムでも作っておったんだろ?』

ハ、ハーレム!?
この美人魔女、一体どんな趣味してるのよ……

『そのうち、仲間の魔女に獣人を売るつもりだったな?
獣人というペットを得るために、香草を違法に使うなど、言語道断。恥を知れ!!』

「ペット……」

小さく呟いたのは、ルーカスか、ジャレットか……あまりに哀れな声に、同情してしまう。


「ちょっ、ちょっと待って。ドリー?話が見えないんだけど……」

我に返って、ヒートアップするドリーを諌めるためにも声をかけた。




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