白いジャージ ~先生と私~
私は、自分の感情が抑え切れず、どんどんひどくなっていった。

反抗、なんてもんじゃない。



母に暴言、暴力。


そのたびに、直の真っすぐな鋭い視線が刺さるのを感じた。


軽蔑にも似た冷たい視線。


その真っすぐな目が怖かった。





今思えば、軽蔑の目じゃなかったのかもしれない。

必死な直の訴えだったんだ。



いつからか、

直は私の目を見なくなった。




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