白いジャージ ~先生と私~
「たっくん!お待たせ!!」

たっくんの車は、大きなワゴン車だった。

先生の車と違う形で良かった・・


乗ってすぐにそんなことを考えてしまう私は、最低だと思う。



車の中でかかってる曲は・・

レゲエばかり。


車の中の匂いも、香水のようなキツイ匂い。


クマのぬいぐるみがある。

女の子に慣れているだろうって思わせる車内だった。


「夜景でも、行くか?」

なんとなく似てる話し方。

いやでも思い出してしまう先生との時間。


「夜景は・・また今度がいい。」


クリスマスイブだと言うのに、私の気持ちはまたモヤモヤ・・

今すぐ車を降りて、先生の所へ飛んで行きたい・・・なんて

考えてしまった。


先生が私を抱きしめてくれなくても

先生が私をもう好きじゃなくても・・・

先生に会いたかった。



私のいたい場所はここじゃない。

私の会いたい人はこの人じゃない。



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