白いジャージ ~先生と私~
先生の車の中は、とても落ち着いて、

何ヶ月かぶりのこの空間が

とても好きだと感じていた。



またこうして、先生の車に乗れるなんて・・

先生が手を握ってくれてる・・



泣き出しそうな私の顔、先生は覗き込むようにして


「ごめんな・・辛い想いさせて・・・。俺が間違ってた。何もかも一人で考えて結論出した俺が間違ってた。」


頭を撫でるその手は、今までの離れていた時間を埋めるように

ゆっくりとゆっくりと

私の心に届く。



「もう・・離れたくない・・こんなにも好きなのに、離れるなんて・・できない・・」


先生は


私がずっと欲しかった言葉を

私に

くれた。



抱きしめるその腕が

今までの涙を忘れさせてくれる。



「先生・・・私も・・離れたくない。私・・先生じゃなきゃだめ・・」


先生は、懐かしいキスをしてくれた。



おでこにそっと触れる先生の唇が、


とても 愛しい。



抱きしめるその腕が、


『ごめんね』と囁いてる。



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