白いジャージ ~先生と私~
「ほ~ら!!海が見えてきたぞ!」

思わず、吹き出しちゃった私に先生は困惑顔。

だって、体操のお兄さんみたいに爽やかに言うんだもん。

もしくは、初めて海を見る子供の父親みたいに・・。



「先生・・大好き。」


「ば~か!そんなのわかってる。もっとすごいこと言って!」

先生は、ニヤニヤしながらラジオの音量を消す。


「先生、愛してる。」


「俺も愛してる。・・・でももっとすごいこと言って欲しいなぁ。」


甘えてくる先生の求める答えは、なんとなく想像がついた。

今日だけは仕方ないか・・クリスマスだし。


「先生と一つになりたい・・」


「・・・おぉぉ!!言ったなぁ?お前・・エッチだなぁ!!もう!!!」


すんごい嬉しそうな先生は、私の頭に手を置く。


「先生のばかぁ!!!!勇気出して言ったのに・・ふん・・」


「あぁ!!ごめんごめん。ありがと!その言葉を胸に卒業まで耐えるよ、俺!」


うろたえる先生もかわいくて、先生の左手を握り締める。


「先生、無理はしないでね。我慢しすぎて、先生辛くなったら嫌だから・・」


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