白いジャージ ~先生と私~
「大丈夫~!別れた理由も、手を出しそうだからってのは嘘で・・・生徒が俺の周りつけたりしてて・・・お前のことバレそうだったからであって・・・・」


え~~~!!!!


嘘!!!!


先生のばか!!


「ちゃんと話してよ!!!!バカバカバカバカ!!信じてたのに!じゃあ、卒業までエッチお預けだよ!!なんだ・・我慢の限界だったと思ったのに・・」


「もうちゃんと聞いたからな!!我慢しないで・・て言うお前の言葉・・・ふふふ」


「もしかして・・・先生、依子のことで・・・」


私は、握りしめたままの先生の手を離す。



「え??お前・・・知ってたの?なんで言わね~んだよ!!俺は、お前にバレるとかわいそうだから・・と思って・・・なんとかお前の耳に入らないようにって・・」


「先生大好き・・ありがと。いつも私の事一番に考えてくれて・・。依ちゃんのことは・・ゆかりから聞いたんだ・・先生フッたんだって?彼女いるって言ったの?」



先生は、ポリポリとおでこを掻いて・・照れてる。

「あ・・ぁ・・あぁ・・まぁ、俺の中では、形では別れたけど、彼女だって思ってたからさ。」





先生はそう言いながら、車を海岸の駐車場に停めた。


波の音が、ザブーンって心地よく耳に響く。


冬の海・・



初めてだな・・


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