白いジャージ ~先生と私~
『俺のことはいいから、バイトだけはやめんなよ!』
たっくんのその言葉に、優しさを感じる。
『せっかく慣れてきたとこなのに・・・これからはバイト仲間としてやっていこうぜ!』
どんだけ・・いい人なんだろう。
たっくんは、私が自分を好きじゃないとわかっていたと言った。
でも、好きにさせる自信はあったんだけど・・・と笑った。
新学期から、またバイトに行くことを約束させられ、しばらくはシフトの調整をしてくれるんだって。
たっくんの笑顔を見るのは、心苦しい。
でも、もし本当に・・・友達になれるなら
すごくいい友達になれそうな気がした。
年末の挨拶に連れて来い・・とお父さんが朝からうるさい。
相当気に入ってくれたのか
私の為なのか・・
先生は、今日の夜
家に来ることになった。