白いジャージ ~先生と私~

おばあちゃんのこと

先生にもまだ話していない。


友達にも話したことがない。




私にとって、とても大切で

少しの風で飛ばされそうな

繊細な場所に保管されている気持ち。



おばあちゃんは今、お母さんの弟夫婦と暮らしている。

小さい頃から、毎年遊びに行くその家は、

とても居心地が悪かった。


おばあちゃんが我が家で一緒に暮らすと言う話が出たことがある。


その時、お姉ちゃんが一番荒れていた頃で・・・

その話は延期になったままだった。


いつもおばあちゃんは、両親を大事に・・と言ってくれた。

お姉ちゃんの姿を目の当たりにすることは、

おばあちゃんには耐えられなかっただろうと思う。


結局、今までその同居話は現実になってはいないんだけど、


最近思うんだ。



今のお姉ちゃんなら、おばあちゃんと暮らしても大丈夫なんじゃないかな・・って。


内心、お父さんもお母さんもそう思ってる。



おばあちゃんは、もう90歳。

そのおばあちゃんが、今


幸せでないとしたら・・・


神様の存在を疑ってしまう。



子供達の為に、生きてきた・・

優しいおばあちゃんが


人生の終わりの何年かくらい幸せに過ごしたっていいじゃないか。



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