白いジャージ ~先生と私~
食事は、おばあちゃん一人。
会話もほとんどない。
おばあちゃんは、欲しい本や物があると
お母さんに手紙を書く。
一緒に暮らしているおばさんに頼むことを、遠慮しているから。
そんな悲しいことがある?
おばあちゃんは、毎日毎日私達に何かを作ってくれる。
送られてくるダンボールの中には、
おばあちゃんの愛情たっぷりな、ティッシュカバーや、化粧ポーチ、さまざまな袋が入ってる。
時間が
たくさんある。
おばあちゃんには、他にすることがない。
誰かと仲良く楽しいおしゃべりをしたり、一緒にお饅頭を食べたり、
そんな時間があっても
いいじゃん・・
同居してるおばさんは私には優しい。
でも、目の奥が
笑っていないって思うことがある。
私達がいると、おばあちゃんに優しいようにも見える。
でも、そんなことで
私達は誤魔化せない。
おばあちゃんの部屋には、花一つ飾られてない。
他の部屋には、お花を習っているらしいおばさんの生け花がたくさん飾ってある。
おばあちゃんの部屋の電気は、薄暗い。
リビングの電気は
シャンデリアのような明るさ。
おばあちゃんの部屋は、少し離れた場所に作られてある。
おばあちゃんが
そこから大声を出しておばさんを呼んだとしても・・
聞こえない距離。
おばあちゃんは絶対に呼ばないと思うけど・・