白いジャージ ~先生と私~
残された私たちにできること
言葉がなかった。
誰もが
あまりのショックに
言葉を失った。
お母さんは、
自分を責めた。
みんな
みんな
自分を責めた。
神様・・・
神様がいるのなら、
お願いだから、
天国では・・
幸せに過ごさせてあげてください。
お願いします。
窓から流れる景色を見ていた。
トンネルに入るたび、
窓には
自分の泣き顔が映る。
日記の衝撃が・・
なかなか消えなくて・・
でも、怖くて・・もう日記を見れなくなっていた。
「最後の日記は、私たちが会いに行った日のことを書いてる。とても嬉しかったと。奈美に会えて安心した・・と。早く、みんなと暮らしたいって。」
みんなの心が一つになっているのが
わかった。
お姉ちゃんは
私の手を握り、
泣いていた。
手を握られるのは、
初めてだった。