白いジャージ ~先生と私~
昨日、ゆかりの友達の『龍』って子を紹介してもらった。
またいつもの・・ってみんなは思ってる。
でも、本当は違うんだ。
誰かに助けて欲しかった。
止められない自分を
どうにかして欲しかった。
先生のこと・・・忘れさせてくれる人を探してた。
龍・・
彼は、私を変えてくれる人だって思った。
龍は、外見は私の今までの彼氏と似ているかも知れない。
ちょっと悪ぶったやつ。
でも、龍が本当はすごく優しいって私は知ってる。
ゆかりに言われた店で待っていると、彼がやってきた。
「俺、彼女いるんだけど、どういうつもりで俺と会ってんの?」
自己紹介もなしにそう言った彼に、
今までの男とは違う何かを感じた。
「セフレ希望なら、最初からそのつもりで付き合うから言って。こっちが本気になったらバカみたいじゃん。」
そう言うと、向かいの席に座りタバコを吸った。
今までの男なら、
ヘラヘラして話しかけてきて、
私の喜ぶことばかり言ってきて、
最後は結局Hで終わり。
何が、『恋愛ハンター』?
恋愛なんてしたことない。
ただの一度も・・