白いジャージ ~先生と私~
午後4時の体育教官室は、いつかの懐かしい記憶がよみがえる。
夏の暑い日、先生とここで大掃除したあの日。
先生のマウスの中のボールに『スキ』と書いた。
あれから、先生と気持ちが通じ合い・・
だけど・・すれ違い・・
辛い別れを乗り越えて
今がある。
そして、たくさんの人の愛があって今私と先生は笑っていられる。
その一人・・ゆかり。
自分の恋を捨ててまで、私と先生を守ろうとしてくれた大事な存在。
「お~!中田!!お前・・なんていいやつなんだよ~~??」
先生はゆかりに握手を求める。
「いいよ~~!!自分の為だもん。しかも、依子がこれで先生をあきらめるかどうかわかんないし・・」
ゆかりは、恥ずかしそうに笑う。