白いジャージ ~先生と私~
窓から見える運動場に立つ先生。


また、寂しい瞳をしてる。


聞けない。

怖くて。



何か 遠い誰かを

見てるような目。



泣き止んだゆかりが、涙を拭きながら笑う。

「泣いたらすっきりしちゃった。セフレなんて絶対嫌だもん。これですっきりだよ。」


告白してたら、どうなってたのかな。

微かな望みは、

夕暮れの雲のように、

暗闇に吸い込まれる。



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