白いジャージ ~先生と私~
その声を聞いた瞬間、

頭の中にものすごい音がした。


ガラスが割れるような音・・


真っ白になる頭の中・・




・・・私


昨日

先生の家・・行った??



数分前まで信じていた先生が

一瞬にして

信じられなくなる。



とにかく落ち着いて・・


依子の話を聞こう・・と頭を冷静にしようとする。



「あんた、まだストーカーしてたの?」

「やめるって言ってたじゃん・・」

みんなの冷たい言葉に、依子の目は寂しそうな色になる。


「信じてくれないと思うけどさ・・龍と行ったんだ・・もう二度と行かないって約束して。」


ゆかりは、目を伏せたまま話を聞いていた。

きっとゆかりは、依子の見た彼女が私だと思ってる。


違うよ・・

ゆかり。



私じゃない。



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