白いジャージ ~先生と私~
第18章
先生の秘密
ドーン!!!
いててててて・・・
勢い余って先生にぶつかった。
もう薄暗い廊下で一人外を見る先生。
最初に話しかけた場所もここだったよね・・
って・・覚えてないか・・。
「ほらぁ~~!!こけた!そんなに走らなくても俺は逃げないよ。」
先生は、眉毛を下げて笑い出す。
「先生・・・会いたかった・・話したいことがあるの・・」
「あ・・・ちょうど良かった。俺も話がある。」
・・・何??
なんか今のフレーズ・・・やな感じ・・
別れ話の切り出しみたいじゃん・・
先生は、私の腕を引っ張ると音楽室へ向かう。
「今日、俺が当番だから・・・他の先生ももう帰るし・・・2人きりぃ!!」
さっきまでの寂しげな目はどこへやら・・
「へへ・・鍵閉めちゃったぁ!!」
出た!!先生お得意の『鍵閉めちゃった』!!
かわいい。
でも・・・そんなんじゃ誤魔化されないからね。
ちゃんと話し合わなきゃ・・
先生・・・他に誰かいるの?
先生のその目に嘘はないはずなのに・・