白いジャージ ~先生と私~


「よぉ!!」


窓にひじをつき、右手であごを支えながら


先生は私を見つける。


「なんとなく来るような気がした。」


先生は、窓の外見たまま話す。


「先生に・・会いたくて・・会いたくて・・・」


先生の顔見たら、涙が溢れてきた。


なんでだろ・・

別れたわけじゃないのに・・

勝手に先生に距離感じて・・


片思いしてる私。




「どした~?会いたいなら会いたいと言いなさい。」


先生は、腕を組み首を少し傾ける。

先生が授業中よくやるその仕草。



「せんせ・・・」

私・・廊下だってことも忘れて、先生の胸に飛び込んだ。


「こ~ら・・ここはダメだろぉ・・」


先生は、


「プールの更衣室行こっか?」


と耳元で囁く。



私は、思いっきり元気良く頷いた。


先生・・・大好き。


先生・・・先生に会えた。


会いたいと思ったら会えた。
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