白いジャージ ~先生と私~
視線の先にいる男性が
視線に気付く。
依子を見て・・
足を止めた。
・・・・・
・・・・・
「・・・・依ちゃん・・??」
男性は、真剣なまなざしで依子を見つめ、
奥さんと子供に
先に車に行ってるように・・と言った。
「・・・お父さん・・・」
依子は
傘を放り出し、少しずつ近づいた。
「依ちゃん!!!」
男性は大声で依子を呼び、両手を広げた。
依子は
周りの目も気にせず、
雨に濡れながら・・
男性の胸に飛び込んだ。
ドラマのワンシーンのようだった。