白いジャージ ~先生と私~
「ねぇ・・あんな素敵な人を振ってまで、先生を選んだんだよね?辛いってわかってて先生を選んだんだよね・・」


「うん・・改めて聞かれると・・・そうだよね・・」




私はクリスマスの出来事を思い出す。

先生に会いたくて

夜道を走ったあの時の気持ちは

絶対に忘れない。


先生が好き・・



こうしてる瞬間も

いつも

いつも

大好き。



「絶対たっくんの方が若くてかっこいいのに・・」

「そんなことないもん!!先生の方が最高にかっこいいもん!!」


そんな会話を繰り返しているうちに

カウンターの向こうにたっくんが戻ってきてた。


「仲いいねぇ~!!これ、俺からサービス!」

黄緑色のお皿にメロンとさくらんぼが乗ってた・・



「あ・・ありがとうごじゃりま・・す・・!!」


ゆかりの必死なお礼が かみかみで・・・


たっくんは爆笑してた。


「ごじゃります~???あはははは!!ゆかりちゃんおもしろすぎ!」


私はそのメロンとさくらんぼを全部ゆかりにあげた。

< 263 / 480 >

この作品をシェア

pagetop