白いジャージ ~先生と私~

私の不安的中・・


「直・・・今のなに?」


前の席から

依子が移動してきた。



やば・・

見てたの?




「もしかして・・・あんたたち・・」

ゆかりが依子の口を押さえて言葉を遮る。



「どうする?なおぉ・・」


心配そうなゆかりの顔を見て、私は心を決めた。


「うん・・信じる。依ちゃん信じる。」


そう言うと、ゆかりは依子の耳にこしょこしょと話し始めた。


「詳しいことはまた夜なおから聞いて。とにかく・・・3人の秘密だから・・!!」

ゆかりの念押しに、依子が突然目を潤ませた。

「私・・・嬉しいよ。私なんかにそんな秘密教えてくれて・・・私・・秘密なんて友達に言われたの初めてで・・・チョ~嬉しい!!!」

私は、1%の不安が消えた。

依子のこと信じようって思って話したけど、

やっぱり少し不安もあったんだ。


だけど・・・もう安心した。

絶対裏切らない。
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