白いジャージ ~先生と私~
先生、誤解してないよね?
まさか、そんな子供じゃないもんね。
担任はニヤニヤと私達を見てたけど。
部屋に戻るふりして、また先生を探した。
でも、どこにもいなかった。
自動販売機の
ジーっと言う音が
響いてた。
私は階段に座り、先生を待った。
歩き回ってすれ違っちゃうより、どちらかが動かないほうがいいと、昔母に言われた。
私が迷子になった時だっけ。
いて?!
なんかが頭に当たった。
階段の上には、先生がいた!
落ちてきたのは、先生のタオル。
「先生、これちょうだい。」
「変態!」
先生は口をとがらせて目を合わせない。
「浮気者・・・」
先生ってば、やきもち???
「先生のばかぁー」
「ふん。俺なんかどうせ親父だし。」
スネた先生も
めちゃめちゃかわいい。