白いジャージ ~先生と私~
午後からの講習で、先生を見つけられなかった。


みんなが探してくれたけど見つからなかった。


「今日は最後です。次のリフトでおしまいですので、頑張ってくださいよ。」


相変わらず丁寧なこうちゃんは、さっちゃんの熱い視線を受ける。


リフトに並ぶ列の先頭になったとき、隣のゆかりを誰かが抜かす。


誰よー 横入りするの!


大きなその人は、黙って私の隣に座った。



「いやー、やっと乗れた。」


私とリフトに乗る為に、たくさんな人を押しのけたのは、

先生。



リフトに乗れるなんて夢みたい。


うれしいよー先生。


横には、かっこいい大好きな先生がいた。


ストックで隠すように、手袋と手袋で


手を繋いだ。



ここでは何でも話せる。


誰にも聞こえないね。
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