白いジャージ ～先生と私～

隣のクラスの私達の近寄る隙などない。


先生の座るソファの周りには、キャピキャピの女子達が群がる。



先生の腕に触る先生を好きな女の子。

触らないで～～～～！！！

心の中で叫ぶ。


先生の隣で

嬉しそうにカラオケの選曲をする女の子を見ているのは

とても辛かったけど・・・


だけど、この一緒の空間にいられることの幸せをありがたく思わなきゃ・・！！


　

先生にリクエストが殺到し・・・


今流行ってるジャニーズの曲なんて入れられてしまった。



大丈夫？？


先生・・・歌えるのかな・・なんて心配をよそに



先生は、見事に歌い始めた。



照れた表情に、画面を見る真剣な目。


間奏に入ると、浴衣を直し、恥ずかしそうに鼻を触る。



先生の歌声は、


やばいくらいに


色っぽくて


かっこよくて


聞き惚れる・・




歌ってるときの顔も渋くて・・・


私は


ただじっと見てたんだ。



ゆかりと依子は


私を見て笑ってたけどね。