白いジャージ ~先生と私~
第21章

日常

「おはよー!」

また日常が始まる。


修学旅行の余韻も覚めた頃。


今学期は、あとはテストとバレンタインを残すのみ。


修学旅行から帰って、まだゆっくり先生と会ってない。


授業中と、廊下ですれ違うくらい。

相当忙しいらしく、いつも眠そうで心配。


「バレンタインどうすんの?ゆかり。」


放課後の寄り道。


ドーナツを頬張りながら、ゆかりとの時間を過ごす。

「ほんとに彼女いないのかなぁ?微妙だよ。」

「いないって。おみやげも喜んでくれたんだし、いい感じじゃない?」


修学旅行のおみやげを渡す口実で店に行った時、たっくんもかなりゆかりを意識してた。


「あと一週間かぁー。予約しとかないと取られちゃう!今日メールしてみるね。」


ゆかりは、ホットオーレを飲み干して笑顔を向けた。
< 307 / 480 >

この作品をシェア

pagetop