白いジャージ ~先生と私~
「言いだしっぺの俺が言うのもなんだけど・・・今まだ3時だよな?夜景って、確か・・・夜だよな?」

先生は、時計を見ながら腕組みをした。

とぼけたような表情がかわいい。

「うん。夜景は・・夜だよね。先生ボケボケ~!」

「どうする?また今度にするか?」


「イヤイヤイヤイヤ~~~~!!!!絶対今日がいいの!!」

あまりに必死な私を見て、先生は笑い出す。

「はいはい・・そこまで言うなら今日行こう。」

「・・ごめんね。わがままで・・」

「もう慣れた!」


もう慣れた・・・そんな先生の言葉に、また感動してる。



先生、私は先生の『特別』・・ですか?



「夜まで、家帰っとくか?・・それとも、教官室の片付け手伝ってくれる?」

悩む間もなく、私は答える。

「手伝う!!!!」

また先生は、笑ってる。

こんなわがままで、子供で・・・ごめんね、先生。


先生に渡された段ボールの山。



こんなにいっぱいお片付けできるんだ・・ってすごく嬉しくなる。

夜まで一緒にいられることが夢のよう・・。
< 31 / 480 >

この作品をシェア

pagetop