白いジャージ ~先生と私~
「ちょっとごめんな・・」
そう言って、ジャージのポケットから携帯を取り出した。
先生・・・
音量大きすぎるよ。
先生・・・
せめて
車の中で いつもみたいにFMかけてて欲しかった。
先生・・・
この狭い空間の静けさと
電話の向こうの声
先生は気付くのが遅いよ・・・
全部
全部
聞こえちゃってるよ・・
先生のばか。
そんな先生が
大好き。
大好きだから・・
私から
さよなら
しよう・・・