白いジャージ ~先生と私~
ゆっくりと食べた。


一口一口味わいながら


先生の声

先生の顔


全部

私の体に染み込ませるように・・・




先生が教えてくれた。


先生は、

ずっと本気で好きになれる人に出会えなかったと。


学校で噂になった前の彼女は、本当は彼女でもなんでもなく

娘さんの母である元カノだった。


先生を好きになる人はたくさんいるのに

先生が好きになる人は

なかなかいないんだ。



そんな貴重な存在に


私はなれたんだね。


先生に愛されたんだね。



素敵な素敵な夢のような

時間をありがとう。
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