白いジャージ ~先生と私~

真っ暗な自分の部屋に駆け込んだ。


窓から私を見つめる三日月が

私を責める。



私・・・


間違ってる?




私・・・


これで・・良かったの?





溢れ出る涙の量の多さに、自分でも驚きながら


泣いていた。




子供のように ヒクヒク・・って泣きじゃくる私の声は

今日もお姉ちゃんの部屋の音楽で消される。



泣きつかれた頃・・


いつかのように


私の隣にはお姉ちゃんがいた。



「うわぁぁぁぁぁ・・ うわぁぁぁ~~~ん・・・おねえ・・ちゃ・・どうしよ・・」



お姉ちゃんの胸の中で声にならない声で泣き叫んだ。




窓から見える月は


どんどん色濃くなる。



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