白いジャージ ~先生と私~

先生の姿

お姉ちゃんがどうして日記を読もうと言い出したのか・・


お姉ちゃんも私も日記をしばらく読んだあと、涙と一緒に

心の中のモヤモヤまで流れていったことに気付いた。



朝方、2人で月を見て「そろそろ寝よっか」と寝床に着いた。



日記はこれからも私達家族の心の支えと、勇気になるだろう。


辛くても毎日書き続けたおばあちゃんの日記が

こうして、今私達を救ってくれる。



私達が今、辛いと思ってることは

たいしたことじゃない・・と思える。


おばあちゃんの辛さや寂しさに比べれば、とても恵まれていて

幸せなんだ・・と。



そして、もう一つ・・


おばあちゃんのおじいちゃんへの愛を感じることができる。



先生は生きていて、毎日顔を見ることが出来る。


心が離れてしまっても、


先生が結婚しても、


私は先生の生徒であり・・


過去に愛した一人の女の子であることは一生消えない。



あと1年の間、先生を思う存分好きでいたっていいよね・・??



避けても、見ないようにしても・・


好きなもんは好き!!


それなら・・


昔みたいに先生の背中を見つめても・・


いいんだよね・・?
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