白いジャージ ~先生と私~
ホワイトデーを忘れてるなんて・・・
重症だね。
今の私には関係ないんだけど、やっぱり女の子にとってすごく大事な一日。
ゆかりは、たっくんから何をもらうんだろう?
ゆかりの一番欲しがってた『たっくんの愛』は
もらえるのかな?
「ゆかり~!!夜絶対電話してよ!!頑張ってね。」
「なお・・ありがと。ごめんね・・直、辛いのに。」
「私はもう吹っ切れたんだ。だから気にしないで、何でも話してよ!親友なんだから・・」
「ありがと・・直。本当に大丈夫?無理してない?」
「うん!!無理に忘れるの・・やめたんだ。好きなもんは好きなんだからって開き直ることにした!!」
「そっかぁ!!!!私は一生応援するから!!直!!」
ゆかりが抱きしめてくれたぬくもりは、先生を思い出させた。
放課後、走って帰るゆかりは・・・
今度こそ幸せを掴めるはず。
私の為に、一つの恋を終わらせてくれた友達。
私の事を一番に考えてくれる親友。
神様・・・どうかゆかりが幸せになれますように・・・