白いジャージ ~先生と私~

電話

「もしもし」

「もしもし、ゆかり?どうだった?」


深夜のゆかりからの電話。


眠れない私に、ゆかりの声が優しく染み込む。


「なぉー!どうしよう。付き合ってって言われたんだ。」


「まじ?やったじゃん!!」


「・・・でも・・エッチもしちゃったんだ・・」


ゆかりからの思わぬ発言に、動揺が隠せない。

だって

たっくんは慎重ってイメージなのに・・・


しかも、公園で雨の中・・・


理性も失っちゃうくらい好きなんだなぁって思った。


「直はどうだった?先生に会えた?」


「え?どうして、知ってるの??」


「あ。えーっと。なんとなく・・・さ」



私が先生からジャージをもらったことを知ったゆかりは、自分が付き合えたことよりも喜んでくれた。


何も聞かず、ただ隣で私を支えてくれたゆかり。




これからは、ゆかりが幸せになるんだよ。



夜中まで話し込んだ私達は、いつしか眠ってた。




私は、先生からもらったジャージを枕元に置いて眠った。
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