白いジャージ ~先生と私~
ホワイトデーにジャージをくれた先生と
あれから一度も話していなかった。
というか
全く会わなかった。
少し遅い試験休みに入り、
授業も短縮で
先生と偶然廊下で会うこともなかった。
先生は、あのマウスの中の文字・・・
読んでくれたかな??
読んでないほうが良いんだけど・・
複雑なキモチ。
毎日、先生にもらった白いジャージを抱きしめて眠った。
先生が幸せでありますように・・・と月に願った。
眠れない夜は、お姉ちゃんとおばあちゃんの日記を読んだ。
読むと、ますます眠れなくなり朝まで読んでいたこともあった。
春休みは、心のリハビリ期間だったのかもしれない。
先生との恋を、自分の中でちゃんと整理して
心の引き出しに
一つ一つ大事にしまった。
3月の末から始めたパン屋さんのバイトも慣れてきた頃。
穏やかな幸せを感じる毎日。