白いジャージ ~先生と私~
バスガイドさんの声で目を覚ました先生は、目をこすりながら起き上がる。


バスから降りる列に並ぶ私の後ろには・・


先生・・




え??




先生が私の


手を握った。



誰にも見つからないように


そっと・・


そして、小声で言ったんだ。



「さっき俺の寝顔見てただろぉ・・」



「え??見てないで・・す・・」


恥ずかしくて下を向く私に


「エッチぃ~!!」


って先生は言って笑ってくれた。




ほんの数秒の出来事。


こんなささいな出来事が私を支えてくれてる。




握られた手のぬくもりが

それからずっと残ってた。


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