白いジャージ ~先生と私~
大好き・・
「・・ありがと・・まぁ、嬉しくないわけじゃないけど、好きだと言われても断るしか道がないからな、俺らって。」
先生の言葉はどんどん私の心の中に染み渡り、静かな悲しみが広がる。
やっぱり・・・ムリなんだね・・
「・・誰にも言うなよぉ、彼女いないこと。お前を信じて話したんだから。」
嬉しいそんな言葉も、今は涙が出そうに悲しかった。
生徒・・だもんね。
先生・・だもんね。
「これも、お前だけに話すけど・・・俺、そろそろ転勤あるかも・・」
私は、Wショックで、涙がこぼれ落ちそうになる。
先生の左腕を掴んで・・
「ヤダ!!!!絶対ヤダ!!!お願い・・先生・・遠くに行かないで・・」
私は、涙こぼしながら先生の目を見つめてた。
困ったように、先生は眉毛を下げながら言った。
「そうだな・・お前のスーパーマンだもんな。いつでも、助けてやれる距離にいないとな。」
そう言って、先生の腕を掴む私の手を引っ張った。
そして・・
私の頭を先生の胸に引き寄せてくれて・・・
「どこにも、行かないよ・・」
先生は静かな声でそう言ってくれたんだ。
「せんせ・・せんせい・・あた・・し・・・先生がいないと・・だめ・・」
涙で声にならない私の言葉に先生は頷きながら、右手で私の頭を優しく撫でる。
「・・うん・・・そうだな・・俺も、お前みたいな生徒置いてはいけないよ・・」
先生・・・
もう・・だめ・・・限界。
もう止められないよ・・・