白いジャージ ~先生と私~
「来週の進路懇談会だけど・・決まってない奴は無理に決めなくていい。ただ、なんとなくでいいから今の気持ちを話してくれればいい。」

先生のクラスで本当に良かったなぁって思う瞬間。


さっちゃんの担任は

進路を決めろと言うだけで、さっちゃんは焦ってた。


美久の担任は、口先だけで

中身のない言葉ばかりだと嘆いてた。



将来かぁ・・・


授業中・・ボーっとしてる生徒が多いのも頷ける。


今が分かれ目・・

今、しっかり考えて自分の道を決めないといけない。


将来のことなんて


ちゃんと考えてなかった。



この高校に来たのも特に理由なんてないし、


ゆかりと一緒だってことと制服がかわいいってだけで。



選択科目も


苦手な理系を外してるだけだし、

何になりたい・・って特にないもん。



きっとバカだと思うだろうけど


『先生のお嫁さん』



やっぱり


今は


それが一番の夢。



私もゆかりも依子も そんな夢に逃げてるだけかもしれない。


唯一、ちゃんと考えてるみーたんは早々と大学まで決めていた。


バスケって言う自分の好きな道がハッキリしてるから、

その道に向かって真っ直ぐ前を見てる。



私は・・・??


先生だけ・・


今、頭の中


先生だらけで


先生がいればいい・・・




こんなんじゃ


先生も困るよね・・




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