白いジャージ ~先生と私~

「いつも通り、鍵閉めちゃった・・・」



そして、ぎゅ・・って


抱きしめてくれる。



「直、どした?」



優しい声に癒される。


音楽室は、今日もカーテンが閉まってる。


相変わらず、ベートーベンの視線が気になる。


「隠してることない?」


たまにスネてみるのも悪くない。


先生のかわいい顔が見れちゃうから・・


お母さんに言い訳する子供みたいに、口をとがらせて私の目を覗き込むんだ。


そのかわいい目がたまんないよぅ・・・


「先生好き。」


「うん。俺も好き。」


「荒木さん昨日先生の家まで行ったらしいよ?」

先生は、あっちゃーって顔して、上を見る。

「マジかよ。やっぱ、荒木のことか・・何を聞いた?」

「告白したって・・・」


先生が私のおでこにキスをして、


鼻と鼻をくっつける。


「なお・・黙ってたのは、荒木ともめて欲しくなかったからだよ・・」


「もめないよぅ・・先生を好きなのは知ってたし・・なんでも話して。」

「じゃあ・・チューして。」

甘える先生のおでこにキスをした。


「やだやだ、そんな爽やかなキスは・・もっとエッチなキスしてよ・・」


いつの間にかまたエッチな顔になる先生に、


キスをした。


チュッ・・・って。



そのまま首を引き寄せられた私は

先生の甘いキスに

酔いしれる。


大好きだよ・・


「荒木、なんとなく気付いてるんだ。俺がお前を好きなこと・・」


キスの合間に、耳元でさらっと言う。


「それって・・・・やばくない??」


キスをやめようとする私に先生はまだ唇を近づける。


「大丈夫だから・・・俺がお前を守る・・」


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