白いジャージ ~先生と私~
校門から出るとすぐにゆかりに電話をかけた。
マジ・・やばい・・
緊急事態・・・!!!
『いつもの店で待ってて!!』
ゆかりはたっくんと一緒だった。
それなのに、私の為に時間を作ってくれた。
駅前のドーナツ屋さんで、ゆかりを待つ間・・
不安で不安で
仕方がなかった。
どうしよ・・
もしかしたら・・・すごい秘密を握ってるのかも知れない・・
荒木さん・・
ずっと前から私達のこと監視してたのかも知れない。
絶体絶命・・・やばすぎ・・
やだよ・・
先生が辞めさせられたりしたら・・!!!!
それなら、私がやめる!!
あぁぁぁぁ・・・どうしよ・・
荒木さん・・・音楽室まで付いて来て、何してたんだろ・・
話・・・聞いたのかな。
絶対・・・やばすぎ。
「直!!!お待たせ!」
走って入ってきたゆかりは、窓の外のたっくんに手を振る。
私もペコリとおじぎをする。