白いジャージ ~先生と私~
火花・・
「せっかく落ち着いてたのにねぇ・・予想外の展開。」
事情を知った依子も心配そうに私の肩を叩く。
朝から、荒木さんの姿が見えない。
授業ギリギリに教室へ、入って来た荒木さんはおもいっきり私を睨む。
それを見て、ゆかりが・・・
「ちょっと!!!何よ、今の目。言いたいことあるなら言えば?」
ひゃぁー!!!!
こういう時、友達って頼りになるよね。
自分じゃ何も言えないし、何もできない。
廊下に呼び出された私は、怖くて・・・悔しくて・・・泣きそうになる。
「矢沢さん、新垣のことどう思ってんの?」
「どうって・・・」
私は鋭い荒木さんの目を見れない。
「私、ずっと前から好きなんだけど・・・新垣、誰にでも優しいからすぐ誤解されんだよねぇ。」
「別に誤解なんてしてないし・・誰が誰を好きでもいいじゃん。」
やばい・・・
あまりの怒りで
言っちゃった。
ここは否定すべきだったかな・・
「相談とか言って、近づくのズルくない?付きまとうのやめてよ。」
ゆかりや依子がいたら、きっと殴ってるだろうな・・