白いジャージ ~先生と私~
「この写真どうしたの?」
「教師の特権で・・・貼り出す前に頂いた。へへへ・・」
写真たての中の私と先生は
とても嬉しそうに笑ってた。
カメラマンさんの腕に感動する。
見事に2人で写ってるその写真。
周りに大勢人がいるのに、2人だけ切り取られたように笑ってた。
「こんなの貼りだされたら・・また誤解されるじゃん。大好きって俺の顔に書いてあるもん。」
先生の言う通り。
ニヤけた2人は誰が見てもラブラブだもんね・・
「明日から・・また頑張れるか?寂しくなったらちゃんと言えよ。」
「うん。大丈夫。こんなに嬉しい誕生日・・・初めてだよ・・」
先生の顔が近づく。
もう卒業まで出来ないと思っていた
キス・・・
寂しさを消し去るように
何度も何度も
確かめ合うように
キスをした。
いつものエッチな顔じゃなく
真剣な表情で・・・
その顔がまたかっこよくて
色っぽくて
体の力が抜ける・・
「愛してる・・」
「私も愛してる・・・」
車から離れたくなかった。
また
先生が遠くなる。
でも、笑顔で手を振る先生を見ると
私も笑顔になれた。
また宝物が増えた。
枕元には、
腕時計と
写真と
ネックレスと
キティちゃんのぬいぐるみと
白いジャージ・・・