白いジャージ ~先生と私~
『卒業生の皆さんは、体育館前にお集まりください。』
短大へと進むゆかりとは、これから別々の生活が始まる。
だけど不安はない。
どこにいても、何をしてても
ゆかりのことはわかるんだ。
たっくんとは、相変わらずのラブラブ。
この前、とうとう・・・バイト中にこっそりトイレで・・
なんて話もしてたっけ・・
短大の友達とはしゃぐ姿を想像すると複雑な気持ちになる。
少しは焼きもちも焼いちゃうかもしれない。
だけど、ゆかりの代わりはいない。
ゆかりにもそう思ってもらえるように・・
これからも大事に育てて行きたい。
依子は、卒業を待たずに同棲を始めた。
美容の専門学校へ行きながら、龍との同棲生活を送るんだ。
子供できたかも・・・と何度か私達をヒヤヒヤさせた依子のことだから
案外結婚も早いかもしれない。
みーたんは、有名大学の推薦を受けてバスケの道へ進む。
「新垣先生のおかげ」とみーたんは言ってた。
推薦の為に、先生は必死に頑張ってくれたんだ、と目を潤ませた。