白いジャージ ~先生と私~
この体育館の独特な匂いも

上履きの キュキュって音も

差し込む太陽の光も

もう 今日でさよなら・・・なんだね。


全員が入場するまで、拍手が鳴り響く。

私はずっと

先生を見てた。


この高校で見る先生を

目に焼き付けておきたい。


鼻を触り、天井を見る先生。

一番に先生が泣いちゃうんじゃないか・・ってみんな思ってる。




お疲れさま。


先生・・・大変だったよね。

教師という職業がこれほど大変だって知らなかったよ。

進路のことで頭いっぱいなのに

ちゃんと

私との恋も大事にしてくれた先生。


本当にお疲れさま・・・。

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