白いジャージ ~先生と私~
「25メートル泳げたヤツから、今日は終わってよし!!」
先生のいじわる。
私が最後になるってわかってるくせに。
「わざとじゃない?新垣、直と話したいんだってぇ~~!!」
ゆかりのそんな言葉も、素直に喜べなかった。
だって・・・何話していいかわかんないよぅ・・
案の定・・最後の一人になった私。
「先生のいじわる・・」
ポツリと呟いた私に、先生が
「最近、マウス調子悪くて・・・」
なんて言うもんだから、恥ずかしくて笑いながら先生の背中を叩いた。
「・・・やっと笑ったぁ・・!!お前最近元気ないから、心配してんだぞぉ!」
先生・・・
意地張ってた自分がバカみたい・・
先生は、何も変わってない。
いつも通り、先生は私の大好きな先生のまま。
良かった。
先生に避けられることが怖くて、自分から避けてたんだ。