白いジャージ ~先生と私~
ゆかりの恋
私との食事を終えた後、ゆかりは龍に電話したんだ。
一年ぶりくらいじゃないかなぁ。
携帯番号が変わってなかったことが、まだゆかりの恋に可能性があるって思わせてくれた。
龍ちゃんは、久しぶりのゆかりからの電話に嬉しそうな反応をしてくれたらしい。
そうだよね。
お互い嫌いで別れたわけじゃなかった。
高校が別々になり、お互いがお互いを疑ってばかりいた。
でも、好きだからこそ、嫉妬したり、束縛したりしてしまうんだよね。
会って話したいねっていう龍の言葉に、ゆかりは龍を家に呼んだ。
ゆかりのママも、昔から龍をかわいがっていたから久しぶりの訪問をすごく喜んだ。
他愛もない話をしながら、なんとなく、懐かしさと安心感で、
キスしちゃったんだって。
そのまま、何の障害もなくエッチに至ったのは仕方のないことかもしれない。
長い二人の歴史や、今まで育んだ愛は、すぐに昔に戻らせてくれるんだ。
帰り際、龍が言った。
「ごめんな。俺、今彼女いる。」