白いジャージ ~先生と私~
でも・・・龍ちゃんは、まだゆかりを引きずってると私は思う。
だけど、前を向いて歩いて行かきゃいけないもんね。
新しい彼女ができるのは、仕方ないこと。
でも・・・きっと、心の中では、ゆかりのこと・・忘れてないんじゃないかな・・
なんて。
想像だけど・・。
翌日、ゆかりが先生に相談したいと言うから、補習の後に体育教官室に集まった。
なんだか、昨日より日に焼けた先生は、とてもかっこいい。
隣の高校なんて行ったら・・またファン増えたんじゃないかな・・
不安。
先生の入れてくれた麦茶と、あんぱんでティータイム。
「ん~~~・・ただ一つ言えることは、中田の好きな龍ってヤツも、今中田のこと考えてるってことだな・・」
先生は、椅子の背もたれにもたれながら話す。
私と、ゆかりが昨日の出来事を興奮気味に話してる間に、先生は手際よく麦茶を作ってくれた。
「そうかな・・??先生・・そう思う?」
ゆかりは、男の意見と言うこともあって、すごく嬉しそう。
「いい恋愛してきた相手を、体だけの目的で抱くことはないだろ・・向こうも、今頃悩んでんじゃね~か?」
先生の言葉は、誠実で・・
先生の今までの彼女は・・幸せだったんだろうな・・なんて思う。