白いジャージ ~先生と私~


どこまでも伸びていきそうな

深緑の葉。


その下に出来た日陰に腰掛ける。



聞こえる・・・


大好きな先生の声。



たくさんの人たちの青春の匂いがする。



今・・・この瞬間を精一杯生きている・・・


校舎に響く トランペットの音色。

白球の音。

体育館から聞こえる バスケットボールの音。



暑い夏―

二度と戻らない夏。


高校2年の夏・・・



先生と過ごしたかけがえのない時間。



校庭に響く先生の声。

陸上部の掛け声。


ここだけ時間が止まったような


そんな場所・・・






いつまでも 

続くと

思ってた。



このキラキラした毎日が・・・



先生に守られる幸せが、


いつまでも


永遠に 続くと


信じてた・・・

< 74 / 480 >

この作品をシェア

pagetop