白いジャージ ~先生と私~
第9章
会いたい
先生は、毎晩電話をくれるようになった。
何でもない話で笑ったり、お姉ちゃんに電話を換わったりした。
毎晩の電話が、一日の楽しみになってたんだ。
新学期が始まり、何かと忙しい先生。
それに、学校ではやっぱりあんまり話せない。
目と目だけの会話・・
ほんとにそんな感じ。
依子のことを先生に話そうか悩んだ。
先生に心配かけたくなくて、言うのをやめた。
それと、正直・・・
怖かったから。
先生が、『やっぱり無理だ』と言い出して、私から離れるのが怖くて言えなかった。