白いジャージ ~先生と私~
『矢沢~!もう2週間も、お前に触れてないよぉ・・』
電話で、甘えてくる先生がかわいくて仕方ない。
学校で、厳しい顔して怒ってる姿見るたび・・そのギャップに笑っちゃう。
『早く、会いたいね。』
『なぁ、俺のこと好き?』
先生・・そんなこと聞くんだ・・
なんか新鮮。
『好き・・だよ?どしたの、先生。』
『俺、お前に甘えてない?こんなんでいいのかなぁ・・』
先生は、少し元気がない。
ため息は、電話越しだと普段の倍くらい大きく感じる。
『先生・・?どうしたの??今から・・会えない?』
『会いたいけど・・・最近、俺んちの周りに生徒がちらほらいるんだよ・・』
依子のことだ。
先生、気付いてたんだ。
『車で、迎えに行っていい?誰にも見つからないとこに逃げるか・・』