白いジャージ ~先生と私~
「先生・・・私のこと・・・いつから好きだった?」
先生は、チラっとこっちを向いてから、また前を見る。
「内緒。教えて欲しかったら、俺の耳なめてみ!」
「バカ!!!!!!!」
大笑いしてる先生の横顔見ながら、この幸せがいつまでも続くように願った。
「お前は知らんだろうが、貧血で倒れた日あったろ?あれくらいから、もうやばかった。」
「え??そんなに前?」
「2時間も眠ったままのお前を、俺は何度も見に行ったんだ。そしたら、お前・・・先生、先生って寝言言ってた。そのお前の寝顔見てると、どうしようもなく愛しく思えた。」
え・・・???
あの時・・
私そんなこと言ってたの??
急にうつむいて真っ赤になる私の
手を握って
先生は言った。
「でも、もっと前から気になってた・・」
握られた右手から先生の気持ちが伝わってくる。