教えて、春日井くん

「……私になにか用？」

「仲良くなりたいから、声かけたんだ」

「春日井くんになんのメリットがあるの？」

全く興味がないようで、素っ気無い彼女に笑ってしまう。

一か八かで、口にした「俺と付き合ってほしいなって」という告白も、さらりと拒否されてしまった。



「どこへ？」

「俺の彼女になってほしいってこと」

「貴方とはお付き合いできません」

彼女が今まで誰とも付き合っていないのは知っている。

告白をされても落ちない。難攻不落な清楚女子。だからきっと俺のことだって、好きにはなってくれないだろう。



「俺のどこがダメ？」

試しに聞いてみると、予想外の返答をされた。


「私、誰とも付き合ったことない男の子が好きなの」

戸惑いながらも、まほが言っていた話していておもしろいという理由が分かった気がする。


なるほど、これは……中身は周囲が想像しているような清楚女子じゃなさそうだ。